本研究室では生態系と社会系の相互作用に着目し、海の利用と保全の調和に向けた方策を研究するとともに、その理解をアジア太平洋および全世界に一般化して、世界の人と海との持続可能な関係を考察します。

生態系と社会の相互関係に着目

日本の周辺海域は多様な生態系に恵まれ、各地で多様な文化がはぐくまれてきました。本研究室では、これらの自然生態系や人間社会を別々に分析・考察するのではなく、両方を含めた大きな「系」の中で相互作用や望ましいあり方を議論し、海の利用と保全の調和に向けた方策を研究します。

社会との協働で知識を共創

持続可能な海の利用を実現するためには、科学と現実社会の利害関係者の協働が必要です。科学と社会の境界を越え、ステークホルダー(国際機関、政府、研究助成機関、国際協力・開発援助機関、産業界、市民社会、メディア等)との協働に基づくトランスディシプリナリー研究(超学際研究)を実施し、知識の共創を推進します。

国際的な研究・教育を推進

持続可能な開発目標(SDGs)では、SDG13(気候変動に具体的な対策を)、SDG14(海の豊かさを守ろう)などの海に関連するゴールが定められています。また、SDGsの海洋に関するゴール達成のための取組みとして、2021年から「持続可能な開発のための国連海洋科学の10年(2021-2030)」がスタートしました。本研究室では日本の知見や技術をアジア太平洋及び世界に役立つ形で発信し、これらの取組みに貢献します。